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 墓は、祖先の御霊をまつり、御供養をする場所であり、祖先崇拝の象徴として大きな意味をもっています。
昨今の社会環境の著しい変化、ことに都市化の進化に伴う土地事情、核家族の傾向を強める家族制度など『墓』をめぐる情勢にも大きな変化が見られます。墓を建てたい、子孫に立派な墓を造って遺しておきたいなど、墓に対する需要はきわめて旺盛なようです。しかし、墓造りは細心の注意を払って計画を立てなければなりません。まず、経験者や易者のところへ行き『判示』を見てもらいます。家族の相(干支)や土地相など総合的に見てもらい、吉凶を占ってもらいます。
 墓の入魂儀礼
墓が完成したら『入魂』のお拝みをします。墓堂の中に入る順位は、お拝みを執り行う人が優先です。ついで施行者の妻(墓主)が入ります。続いて『三味線弾き』が三人(五人)で墓の祝い唄を歌います。曲は「柳節」「天川節」「チルリン節」でやるのが本式ですが最近は「かぎやで風」で歌う人たちが多くなりました。太鼓を打つ男たちも元気な声で「七−七−七、五−五−五、三−三−三」と三回唱えて嘉利(かり)をつけ、左に七回まわります。「エイーエイ」とかけ声をかけて武の舞も奉納します。これにて墓堂の『入魂』のお拝みは終わり、全員が喜びのカチャーシーを舞って終了します。
※ 地方によって執り行い方がちがうようです。
門中一族で「墓ヌ戸止メ 門中一族の祝宴 墓堂の中で墓の入魂
 沖縄方言祈言 『サリーウートートゥー』
兄弟三人の墓を造る場合
墓を三基立てる場合は、中央の墓が、上位、向かって右側が二位、向かって左側三位という順位にすることもあります。また、宗家の墓より立派すぎることは、分墓の子孫のためにもよくないといわれています。墓の問題は、家族の暮らしの中で大きな問題を呼び起こすこともあります。ユタムニーとか、迷信といわずに長老たちに相談することが賢明です。
 墓の祝い節(墓の中で歌う) 訳
一、 チチン土ン ヒチ敷チジュ美ラサ
イシ石ン ユ寄シチュ美ラサ
フンシー風水マチガニ巻金ヤ
ユユデー世々代マディン
土もきれいに敷きならされて
石も立派に据えられて
この墓の
永遠の宿である
二、 ナンジャ白銀ムイクサ森腰当ティ
クガニ黄金ムイクサ森前ナチ
シンジュ先祖マチガニ巻金ヌ
ン向ケヌチュ美ラシャ
銀の森を腰当てにして
黄金の森を前にして
風水の巻松の
向き方の美しいことよ
三、

マカヤカヤブチ茅葺ヤ
カリヤ仮宿ドゥヤユル
フンシー風水マチガニ巻金ヤ
マチユ末代マディン

ちがやの茅葺きの家は
仮の宿(家)であるけれど
この風水にかなった石積み
墓は永遠の宿である

 墓・骨魂の移葬 (日取・相性・方位は注意する)
墓の新築や骨魂の移葬などの場合、現在地に対する新地の場所の方位選定は、慎重にしなければなりません。方位は十二支に従って、十二の方角があり、その中で丑・寅の方角は表鬼門・未・申は裏鬼門として忌み嫌われています。
また、家族の誰かが生まれ干支と同じ方角、例えば午年生まれで午・子・(南・北の方角)は歳穴といわれ、鬼門と同様恐れられています。特に家長(長男)の生まれ相に当たる方角は絶対に避けねばなりません。凶の方角とされています。方位の凶方は屋敷内でも便所の位置や門口(玄関)の場所にも鬼門の方角は忌避されています。※ 詳しくは専門家と相談することが賢明です。
 墓の戸止め
墓を出るときは、後ろ向きにでます。
その際「グソーヌ…マブヤーヤ…イージチミソーリ…イチマブヤーヤンジティクーヨ(後生の霊魂は墓室に居着いて、生霊はでてきなさい)」と唱えます。出てきたら『サン』で祓い清めます。
全員が出てから、仮宿してあった遺骨を新しい墓に納骨します。それから墓口を閉めます。
唄を歌いながら左に七回まわり『墓の戸止め』の御拝みをします。
『墓の戸止め』が終わって 墓庭での祝宴に料理を奉納する
墓の戸止めを終わり、料理を墓前で奉納して、全員で『ウートートゥ―』します。喜びの唄を歌って、左に七回まわります。墓では、墓および墓敷地が立派だと誉めたたえ、家の庭場では墓主の家屋敷が立派だと誉めたたえて歌われます。その日は、隣近所、友人、知人たちが、ウスデー(祝儀袋)を持参して嘉利(カリー)をつけてくれます。※地域によって多少異なります。
墓の祝い料理 墓の祝い料理
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